- 夜、咳で眠れない
- 2週間以上、咳が続く
- かぜの後、長く咳が続く
- 咳が出はじめると止まらない
- 夜間、咳込んで眠れない
- いつも痰がからんだ感じがして、咳が出る
- 薬はもらったが、原因がわからない
- 薬を飲んでも、咳が止まらない
取り合えず
“咳止め”を処方しても、
咳は止まりません。
“咳止め”を処方しても、
咳は止まりません。
「何か変な病気じゃないか?」と不安になり、
周囲から「調べてもらったら?」と言われ、
あちこちの医療機関を受診しても症状が改善せず、
同じような薬を処方され「様子を見てみましょう」で終わる。
正しく診断することが、
良い治療につながります
良い治療につながります
実は、“長く続く咳”の原因を見つけるのは、とても難しいのです。
呼吸器専門外来で
咳の原因疾患を
正しく診断しましょう
もみじ在宅診療所では、私(院長)を中心に
呼吸器内科の専門外来を行っています。
平成8年
大阪大学医学部卒業
- [勤務]
-
- ・大阪大学医学部
附属病院 - ・国家公務員共済組合
連合会
大手前病院外科 - ・大阪市立総合医療センター呼吸器外科
- ・国立病院機構刀根山病院呼吸器外科勤務
- ・大阪大学医学部
平成19年 もみじ在宅診療所開業
- 呼吸器内科の基本中の基本!
胸部レントゲンの読影
(※)はとても重要(※) ※病気の有無や程度を診断 -
呼吸器疾患の症状は、せき、痰、呼吸困難など、どの病気でも当てはまるものが多くあります。
また、病気によっては病状が進行するまで症状が全く出ないものもあるため、胸部レントゲンはとても重要です。
当院の診療では、必要時には躊躇すること無く胸部レントゲン検査を行うようにしています。
呼吸器内科の基本として、しっかりとした胸部レントゲンの読影はとても重要なものと考えています。
- 20~30%のレントゲン写真が
適切に読影されていない
という報告 -
撮影は比較的簡単に行えるものの、胸部レントゲンの読影はとても難しく、読影者の知識や経験に大きく左右される検査です。
実は胸部CTの読影よりも、胸部レントゲンの読影の方が何倍も難しいのです。読影の教科書は数多くあるものの、教科書を読むだけの座学では、レントゲンの読影は決して身につきません。呼吸器専門病院で様々な呼吸器疾患をもつ患者さんと接し、多くのレントゲンに触れる。
読影を重ねながら多くの先輩医師に指導を受け、患者さんの診断結果を再度読影にフィードバックしていく。これら地道な作業を数千、数万回重ねて初めて読影が可能となると思っています。呼吸器内科の基本として、しっかりとした胸部レントゲンの読影はとても重要なものと考えています。
正しい診断が、
咳を止める治療を可能にします
もみじ在宅診療所 正しい診断を導く診察の流れ
まずは感染症の有無を調べ、次に肺の器質的疾患(肺が破壊される病気)を除外していきます。
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問 診
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病歴や既往歴とともに、
咳はいつ始まったのか、どんな時に咳が出るか、等を丹念に話を聞きます。いくつかの疾患を念頭に置く
-
聴 診
身体所見 -
まず、感染症の可能性を調べます
急性咳嗽の場合、多くがかぜなどの上気道炎、気管支炎などです。
軽微なかぜや上気道炎の場合、せきの仕方や痰の性状、発熱といった臨床症状、診察による身体所見などから診断を行います。ある程度の病気を類推します。
-
検 査
- ・レントゲン検査
- ・血液検査
- ・呼吸機能検査 等
-
1~2週間以上発熱や咳嗽、喀痰が続く場合
肺炎の合併を調べるため、必要に応じて胸部レントゲン、血液検査を行います。
肺炎には肺炎球菌などによる一般的な肺炎以外にも、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎等があり、必要時には鑑別を行います。
-
診 断
-
3週間以上せきが続いた場合
肺の器質的疾患(肺が破壊される病気)を疑います。
この段階では、ほとんどの場合、胸部レントゲンの検査を行う必要があります。それにより、肺がん、肺結核、COPD、間質性肺炎、時に心不全や胸水貯留など、見落としてはいけない疾患を除外していきます。胸部レントゲンで異常が見られた場合
胸部CTを撮影し病気の精査を行う必要があります。当院では、箕面市立病院など近隣の病院と連携し、必要時には早急に胸部CTを行う体制にしています。器質的疾患が除外されたあと、長引く咳(遷延性咳嗽、
慢性咳嗽)でよくある病気を鑑別していきます。
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治 療
-
最新のガイドラインを元にした治療を行っていくとともに、病気について正しい知識を患者さんに説明し、一緒に病気を理解・共有していきます。
長引く咳で
よくある病気
気管支喘息・咳喘息
気管支喘息の患者さんは近年多くなっています。
喘鳴を伴う気管支喘息の診断は、診察や聴診を丁寧に行う事で診断する事が出来ます。
しかし咳喘息では、せきが長く続くものの診断は難しい事もあり、多くの医療機関をまわり受診されている患者さんもおられます。
【症状】季節によって症状が変化します
- ・春の花粉症の時期にせきが強くなる
- ・寒くなってくる秋や冬にせきが強くなる
- ・梅雨や台風の時期には一時的にせきがでる
- ・夏は一般に無症状のことが多い
- ・喘鳴や運動時の息切れ、時に胸痛などがある。
- ・夜寝る前や夜間にせきが悪化する、夜眠れないほどせきが出る。
- ・香水や柔軟剤などの強いにおいがあると、せきがひどくなる。
- ・かぜの後にせきが続く。
- ・空気の変化や温度、湿度の変化により咳がでる。
感染後咳嗽
かぜをひいた後、咳が長く続く場合、感染後咳嗽の可能性があります。
かぜやマイコプラズマ、百日咳など呼吸器感染症が治ったあとでも1ヶ月程度咳が続くことがあり、これを感染後咳嗽と呼びます。
感染後咳嗽は自然に軽快するため、必ずしも治療は必要ありませんが、鎮咳剤、漢方薬、その他の内服薬を使用し咳を鎮めます。
他の呼吸器疾患を除外した後に診断される疾患のため、診断はとても難しいと思います。
胃食道逆流症(GERD)
胃酸が逆流する事で逆流性食道炎を引き起こすものを胃食道逆流症(GERD)と呼びます。
これも、慢性咳嗽の原因と言われています。
治療は胃酸を抑える薬(PPI)を比較的長期間内服します。
(私が刀根山病院に勤務していた時、ある先生が熱心に研究をされていました。
胃食道逆流症により食道の炎症がおこり、食道の前にある気管膜様部を刺激するためにせきが出るとの仮説を立てておられました。)
- ・胸やけがする、のどが酸っぱい感じがする
- ・食後にせきがひどくなる
- ・起床時や会話時にせきがつよくなる
- ・咳払いが多くなり、声がかすれることもある
その他
降圧薬のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤や後鼻漏、副鼻腔気管支症候群なども
咳嗽の原因として挙げられます。
呼吸器専門外来として
以下の診療もおこなっています。
- 在宅酸素療法
-
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺線維症、肺結核後遺症や慢性心不全などの患者さんが対象です。
- 睡眠時無呼吸症候群
の治療 -
"いびきがひどい""熟睡感がない""昼間眠たい" などの症状がある方は、お気軽にご相談ください。
- 禁煙外来
-
12週間の禁煙治療に対して、健康保険が使用できます。喫煙は、肺がん・肺気腫・心筋梗塞・動脈硬化などの原因です。